第32回ポンカン品評会

【第32回ポンカン品評会】

昨日松崎町で行われました、第32回ポンカン品評会に参戦してきました！
結果は昨年に引き続き今年も品種は栄久で賞をいただくことができました。惜しくも金賞は逃してしまい銀賞と銅賞のダブル受賞でしたが、栄久ポンカンの生産者である三余農園さんも栄久で銅賞をとり、8受賞品中3品が栄久という快挙です！

今年も梅雨が長引き日照時間が足りなかったものの、台風がなく穏やかで秋からの雨量も少なく糖度が上がると思っていましたが、出品全数の平均が13.2度と高い数値でレベルの高い品評会でした。今回銀賞をいただいた栄久は平均よりも2度以上高い15.5度で今年も濃く甘く仕上げることができました。
ただ雨が少なすぎた弊害で、今年は実の肥大が十分でなく小ぶりのものが多くなっています。その年の気候やコンディションで手入れ具合を柔軟に対応しなければいけないことを今更ながら痛感しました。均一にサイズを揃えることは非常に難しいですね。

さて、栄久ポンカンのブランド化に取り組み始めて3年が経過しました。確実に知名度が上がり、町の方をはじめとして県内外へも名前が知られて需要が伸びています。生産者としては嬉しい限りであり、ブランドに恥じないように品質の担保、安定供給が課題です。

品質に関してですが、丸高農園では品種の特性上きれいなものを作るのが難しい栄久ポンカンを、農薬未使用で栽培をするという少し無謀ともいえる挑戦をして３シーズン目に突入しました。発生した病虫害に対して最適な農薬を最適な時期に処方してきれいなものを作るのも優れた農業技術です。知識、経験を有します。それに相反するこの挑戦をどこまで続けることができるのか、自然農法の書籍を読み漁りつつ、半信半疑のままもう少し試してみたいと思います。

最近丸高のぽんかんは汚くなったなあと思われるお客様もいらっしゃるかもしれません。
申し訳ございませんが、なるべく自然に近い農法をとりながらおいしいものを作り続ける方法を試行錯誤しているのでご承知おきください。今度ともより良いものを生産していけるよう取り組んで参りますのでよろしくお願いいたします。

丸高農園　高橋幸村