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館山・南房総の観光めぐりに・・・便利な「オートシェア」のススメ
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2019.9.11テックピットガーデン(八幡サービスステーション)が房州日日新聞に掲載されました。
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人は「人.本.旅」でしか賢くなれない生きものであると、ライフネット生命(株)創業者の出口治明氏は言う。
人や本から学ぶことは多いが、同等に旅を挙げている。
インターネット社会にいち早く対応したビジネスを立ち上げた方が、オンラインやモニター画面では得られない旅のリアルな体験の重要性を挙げているので重みがある。
旅は、日常から離れ、時間的、距離的に離れた異空間に身を置き日常との違いを体感することであり、又、目的地に至るまでの移動(道中を楽しむ)も旅でもある。
移動も旅とはいえ、長距離トラックの運転手が北海道から九州まで移動しても職業的日常なので旅とは言わないが・・・
私の旅体験を意識する原点は中学校の京都修学旅行である。
仏教寺院の巨大な伽藍、町家の佇まい、料理の味付け、京言葉等、洗練と凝縮された「和」の異空間は、同じ日本でありながら自分の日常空間とは全く違っていた。
まさに「百聞は一見に如かず」だった。言葉を尽くしても、映像で伝えても、その場所に身を置く実体験の「一見」には遠く及ばない。
「一見」こそ「旅」だ。
1962年に中村八大作曲、永六輔作詞の曲「遠くへ行きたい」が発表され、「遠くへ行きたい」をテーマ曲にしたテレビ旅番組「遠くへ行きたい」が今年で50周年を迎えることを知ったが、「知らない街を歩いてみたい・・・知らない海をながめていたい・・・」の歌詞が物語る日常から離れ異空間に身を置きたい旅願望が番組テーマだから、50年経っても旅願望を持つ視聴者の支持で長寿番組になったのだろう。
時代を遡って江戸時代の旅では、松尾芭蕉の「おくの細道」や十返舎一九の「東海道中膝栗毛」が思い浮かぶ。
俳句紀行文学と道中滑稽本とカテゴリーは全く別であるが、定住的日常を捨て非日常な旅に出るという下地は共通している。
江戸時代の旅は徒歩なので苦労しながら移動し、費用も相当掛かり大変だったから、旅の持つ魅力は今以上だったと推測される。
飛行機、新幹線、車等で、徒歩と比べたら瞬間移動に等しい現代は、海外を含めお手軽に遠くまで旅が出来る時代になった。
徒歩の昔は3泊かけて移動した距離を今は3時間で移動できるようになったが、移動効率と引き換えに忙しくなってしまった。
多忙な日常を送る現代人には、大きな学びを得なくても良いから、日常を離れ日常とは違う空間に身を置く旅が必要だろう。
GoToトラベル では割引やお得感が前面に出た経済政策丸出しの言葉になってしまったから、一線を画し Go To Trip で行こう。