なりたくないものにならない

2018-09-30

 人は「なりたいもの」になる為に、目標をもったり、努力を重ねたりして生きている。

人生の成功者とは、その人の「なりたいもの」を目指し努力が実った人の事。

未熟な者は、成功者の考え方や成功事例を学び、自分のこれからの活動を変えて行く(成功の道すじを真似、

自分の成功に結びつける)事が有効な策と考えがちだ。

 若い頃、興味を引かれる著名な「成功者」の講演を聴く機会があった。

その成功に至るまでの艱難辛苦.血の滲むような努力には頭が下がるばかりで、とても自分が真似できること

ではなかった。

その講演を聴いた多くの聴衆は、講演者の素晴らしさに感服したが、「なりたいものになる」ための道のりは

険しすぎて、自分にだって出来ると思える者は居なかったと思う。

「なりたいもの」になるって実は容易ではない。

 

「なりたいもの」がある一方で、「なりたくないもの」もある。

人それぞれが違うが、だれしもが「あーはなりたくないよネ」って思う事を抱いているのではないだろうか。

「なりたいもの」にはなれなかったとしても、「なりたくないもの」になることは絶対に避けたい。

例えば、若い女子が憬れの女優や歌手に「なりたい」としても、人は努力さえすれば報われる訳ではないので、

「君は無理」という事になる。

つまり、なりたいものにはなれない。

「なりたくないもの」が不細工が売りのお笑いタレントなら、努力の範囲で「なりたくないもの」にならずに

済むかも知れない。

 

 会社は経済的組織なので、失敗すると経済的に破綻する・・・つまり会社を潰す。

会社を潰すと、顧客.取引先.社員.家族等、大事な人達に多大な迷惑を掛けてしまう。

私の知り合いで、何人もの方が会社経営のステージから去っているので、会社を潰すことも、

それがいかに不幸なことかも身近に実感している。

私の「なりたくないもの」とは、「会社を潰す奴にはなりたくない」だ。

 

「なりたいものになる」という成長や上昇を指向する目標意識だけでなく「なりたくないものにならない」

という自戒や抑制を指向する目標意識をもつことも、生きていく指針として大事なのではないだろうか。

また、「なりたいものになる」ことより「なりたくないものにならない」ことの方が、

可能性が高いようにも思われる。